京都から奈良へ電車で向かうルートは
JR
近鉄電車
の2つ。ですが、もし乗換案内サイトなどで「京都→奈良」と駅名を入れて検索すると、おそらくJRを利用したルートが出てくるはずです。
というのも、「奈良」という駅名がJRのもので、近鉄電車を利用した場合だと「近鉄奈良」と入力しないと調べてくれないんですよね…。
といった感じなので、何も知らずにルートを調べてしまうとJRで向かう事になってしまうわけですが、ここでは
「実際どっちを使った方が便利なの?」ということについて初めて奈良へ訪れようとしている方にわかっていただけるように紹介していきたいと思います。
どっちが便利なの?
お急ぎの方もいると思うので結論からいうと、近鉄電車の方が便利です。
私自身が近鉄ユーザーということもありますが(というかJRがほとんど通っていないので奈良県民はほとんどそうです…)、近鉄の方が便利な理由を簡単に紹介すると
- 観光地へのアクセスが素晴らしい
- 電車の頻度が多い
- 平城宮跡を電車が突っ切る車窓は一見の価値がある
といったところです。(急いでいる方はここまで読んで近鉄を選んでもらったらいいと思います)
地元民的に、近鉄電車の方が便利な理由をここから紹介していきたいと思います。
観光地へのアクセスが素晴らしい
観光地へのアクセスの比較をする前に、JRの奈良駅と近鉄奈良駅ですが同じ奈良の名前を名乗りながら各駅は10分ほど離れています。(ややこしくて混乱しますが、私鉄の力が強い関西ではよくある話です)
で、こちらが奈良駅周辺の地図
ご覧の通り、地図で見ても結構離れているのが分かります。(およそ1kmほど離れています)
観光地へのアクセスですが、JRがやや街のはずれにあるのに対して、近鉄奈良駅は中心部に駅が。
興福寺、東大寺、春日大社といった奈良の有名どころの観光スポットへはJRよりも近鉄奈良の方が近いため、これらのスポットに行くのであれば近鉄の方がはるかに便利です。
電車の頻度が多い
続いて、電車に乗る上でときに都会か田舎かを測る尺度にもなりうる頻度の面から比べてみましょう。比較できるよう、ある日の休日ダイヤを引っ張ってきました。
まずJRから
昼間の時間帯だと奈良へ向かう電車は4本。うち快速が2本走っています。
所要時間は快速だと約46分、普通電車だと1時間16分かかります。
普通に乗って奈良まで行こうとすると途中で快速が追い越すパターンとなるので後の快速に乗っても着く時間は変わりません。というわけで実質1時間に2本ということになります。
一方で、近鉄ですがJRと比べて時刻表が詰まっています。
奈良方面へ向かう電車は急行が3本、特急(別途特急券が必要)が3本出ているため、1時間あたり6本電車がある計算になります。
なお、行先に「天」、「橿」と書いているものは途中大和西大寺駅で乗換が必要なのでご注意を。
所要時間は急行でも約49分とJRより3分ほど遅いですが、JR奈良駅から東大寺などへ歩く距離を考えるとこちらの方が結果的に早く着く計算となります。
平城宮跡を電車が突っ切る車窓は一見の価値がある
地元の人間として、そして全国を青春18きっぷで回った人間として近鉄電車をオススメする(実は1番の?)理由が車窓からの風景です。
奈良県内に入り、大和西大寺〜新大宮駅間ではかつての都の間をぶった切るように、近鉄電車が平城京跡を走ります。
文化財保護などが今ほど厳しくなかった当時だからこそ(強引に?)通すことができましたが、今であればまず間違いなく通すことができなかったでしょう。
広い野原とかつて平城京があったころの建物が復元され、平城京に都があった時代を偲ばせる風景は時間やお金に変えることのできない奈良屈指の車窓からの風景です。
ぜひ、奈良へは近鉄で旅してみましょう
JRを使って奈良へ行くこともできますが、観光気分を味わいながら奈良へ向かうには近鉄電車の方がおすすめです。
観光される方をターゲットにした便利な切符もありますので、ぜひ奈良へ訪れる際は近鉄電車でいろいろめぐってみてはいかがでしょうか?
↓↓↓京都から奈良へのお出かけにオススメのチケットはこちら↓↓↓
http://www.kintetsu.co.jp/senden/Railway/Ticket/sekaiisan/nara_nishi.html