生駒の秋の風物詩!往馬神社の火祭り

10月も半ばに差し掛かろうという時期となり、朝晩だけでなく昼間にも涼しさが感じられるようになってきました。

各地で1年の収穫を祈願、感謝するお祭りの季節。生駒でもこの地を守る氏神さん・往馬(いこま)大社で、毎年体育の日の前日に本祭が執り行われます。

平安時代に編纂された「延喜式」にも大社の社格として名が記されている歴史あるこの神社。

火の神様を祀るという故事と関わりがあるのか、火と関わりの深い神事が執り行われることから、秋の本祭は「火祭り」として親しまれています。

ちなみにこの祭りは生駒市で初めて無形文化財に登録されたもので、その勇壮かつダイナミックな光景は文化的にも高い評価を得ています。

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昔ながらの神事も見所

「火祭り」ということで火を用いた祭りに注目されがちですが、昔ながらの神輿の渡御や神楽の舞など、古くから伝わる伝統的な神事を数多く目にすることができるのもこのお祭りの見所。

15時頃から、神職の方々が神様に感謝の気持ちを表しながら、優雅に境内を歩いていきます。

今から神事が始まるんだな、と観客も含めて緊張感が伝わってきます。

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神職の方に続いて、今度は神輿が境内にやってきます。荒々しく担がれた神輿が高座を目指して一目散に境内を通っていきます。

人数の割に重さがあるのか、バランスを崩しそうになりながらも落とすことなく担いでいきます。

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神輿渡御が終わると、お供え上げ。

2手に別れ、この地で取れた農作物を神饌としてお供えするものをフルーツバスケットのように渡していき、その速さを競います。

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落とさないように慎重に、ですがスピードも求められるので手際よく渡す技術が必要なようです。(それでも全く落とさずにというのは難しいようで、少し落としたりしておられました…)

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クライマックスの火取りを前に、地元の小・中学生と思われる巫女さんたちによる優雅な神楽の舞が披露されます。

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祭りのクライマックス 火取り

神楽の舞が終わり、祝詞が神職によって読み上げられると、16時頃から祭りのクライマックス 火取りです。この火取り、火がつけられた松明を抱えて全力で走って行くダイナミックな姿が見所。

このお祭りのため、あらかじめ昔ながらの方法(棒をひたすらこすって摩擦で火を起こす、あの方法です)で焚かれた火が高座のうえでゆらゆらと燃えはじめ、次第に勢いを増していきます。

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ちなみに、この往馬大社の火起こしで使われる火燧木は、歴代天皇の大嘗祭に用いるものとして献上され続けているものと同じ木を用いているとのこと。このことからも、神社の社格と火の神として地元のみならず、広くその縁起が知られていることが伺えます。

と、次第に火の勢いが増し、用意された松明に火が灯ったところで二手に別れて全力で境内を駆け抜けていきます。

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メラメラと燃え上がる松明を持ち、躍動感あふれる姿で走っていきます

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先ほどの松明を種火にして、梵天にも火が移されます。

火が次から次へと移って行く姿は壮観の一言!観客も歓声をあげながらうまく火がつくか見守ります。

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梵天にも火が灯ると、火のついたまま境内を全力でまた駆けていき、御旅所を目指します。

この間、わずか1分足らず。

火取りを前に、神事などが1時間ほど執り行われるので

「祭りまだかな」なんて気を抜いているとあっという間に終わってしまいます!

スピード感あふれるダイナミックなお祭りは、この火取りの神事とともに幕を閉じます。

ちなみに、火取り神事で用いられた松明は終わった後にお守りとして頂くことができ、火除けとして地元では崇められているようです。

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お祭りの後は、先ほどまでの賑わいが嘘のような、静謐な空間が境内を包んでいました。

他の地域ではなかなかお目にかかることのできない「火」を用いた神事。

ぜひ、このダイナミックさを生で体感してみてください!

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