奈良の風物詩!若草山の山焼きは平城宮跡から観るのがオススメ!

冬のイベント。というと寒さの影響もあり他の季節と比べると少ない印象を受けますが、奈良では冬に見応えのあるイベントが数多く開催されます。

そのひとつが、奈良に初春の訪れを告げる「若草山の山焼き」
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ちょっと前までは成人の日に行われていましたが、成人の日が1月15日から1月の第二月曜日に変わった頃から1月の第4土曜日に行われています。
東大寺、春日大社の背後にそびえる若草山に夜空の下、炎が焚かれるので風景はとてもダイナミック。
その姿は、京都で毎年8月16日に行われる五山の送り火と似ていますが、一山全体に火が焚かれる光景はまた五山の送り火のそれとは異なる迫力が感じられます。
そして、もうひとつこの山焼きにおいて特筆すべきことは冬に花火が鑑賞できる全国的にも非常に珍しいお祭りという点。 中国の旧正月のように爆竹を打ち鳴らし、ド派手に花火があがるといったような豪快さはありませんが、 奈良の街から色とりどりの美しい花火を眺めることができます。
若草山の山焼き、一山全体に火が灯されることもあって奈良市内であればいろんな場所から鑑賞することができます。今回、そんな中でもオススメのスポットとして平城宮跡から眺める山焼きの魅力をご紹介します!
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アクセスが便利!平城宮跡

非常に広大な面積を誇る平城宮跡。東京ドームにして26個分もの面積があるとも言われています。

そんな広い広い平城宮跡の中でも、鑑賞するのにオススメの場所は朱雀門の西側。

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下記の地図で、赤い線を引いたあたりが鑑賞スポットです。

近鉄電車だと大和西大寺駅から南東へ歩いて20分ほど。大和西大寺駅は京都、大阪方面の接続点でもあるので奈良県内はもちろんのこと、京都、大阪方面からのアクセスも抜群!

また、車で出かける場合も、地図下の阪奈道路から駐車場に向かうことができるので自動車でのアクセスも非常に便利です。

早めの準備が肝心?いつぐらいに行けばいいの?

若草山の山焼きですが、18時15分に花火が打ち上がり始めます。花火が終わるとともに山々に火が付けられていきます。(所要時間は全部で45分程度)

ウワサなどで、午前中から場所取りが始まっているようですが(カメラマンさんの根性、恐るべし…)、山焼きの光景が見られれば十分、という方は直前に訪れても敷地が広いのでゆったりと観ることができます。
写真を撮るわけでなければ花火が打ち上がるおよそ30分ほど前に、写真は撮りたいけどそんなにこだわらないという方は1時間半ほど前に行けば十分いい位置を確保できます。
(2016年の場合、1時間前くらいには最前列のいい場所は押さえられていました)

ひたすら、その時を待つ

とにかく、18時15分を待ちます。
時間が迫るにつれ、だんだんと暗くなり、寒さも厳しさを増していきます。
ただじっと待つことになるので、吹きすさぶ風や冷気で、体温が徐々に奪われていきます。それをただ耐えて、耐えて、耐える。
なんでこんな寒いなかじっとしてんだよ
てな感じで怒りたくもなってきますので、見に行く際は防寒対策をしっかりしてから行くのを強くお勧めします。笑
また、足先から冷えてくるので足裏にカイロを付けたり、パッチをはいたりするといった対策は効果的でしょう。

寒さに耐えた末に広がるのは絶景!

寒さに心が折れそうになりながら、18時15分。夏に行われる花火大会のように「ドドドドーン」

という迫力はありませんが、美しい花火が数百発、約15分ほど打ち上げられます。
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終盤にはバリエーション豊かな花火が立て続けに打ち上げられ、その美しさも最高潮に。
山の向こうから山焼きの始まりを告げる花火。
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花火大会としても、楽しめるような気がします。
そして花火が打ち終わると、山がだんだんと紅く染まりはじめます。
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望遠レンズで焼け具合を撮ってみると、こんな感じ
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もっと、燃えるんじゃないか…
と思いきや、2016年は雨の影響で例年になく燃え具合がよくなかったようです。
山全体の2割程度しか燃えなかったとのことで、残りは日を改めて職員の方たちが燃やしていました。(これは滅多にないことのようです。)

平城宮跡からの景色は?

最後にこれです。
平城宮跡から見るのってどうなの?ってな話に触れたいと思います。
いいと思う点、他の場所と比べると見劣りする点を列挙していきたいと思います。
いいと思う点
  • 写真を撮る方(特に、景色を入れた構図で撮る方)には非常にいい写真が撮れる
  • 直前に行っても比較的ゆったりとみることができる
  • 生駒山など、他の遠いスポットと比べてわりと大きく山が見える
  • 奈良市内は交通規制がかかるが、駐車場に停めることができ、車でのアクセスがよい

見劣りする点

  • 近くに風よけがないので、寒い
  • 興福寺など至近の場所と比べると、ダイナミックに山が燃える様を感じづらい
  • 露店などがないので祭り感を味わいにくい
といったところでしょうか。
いろんな場所を比較して場所を決めると思いますが
  • 混雑しているところではなく、ゆったりと鑑賞したい
  • 車で鑑賞したい

という方には、非常にアクセスもよく、混雑もあまりひどくないという点でオススメのスポットだと思います。

初春の訪れを告げる奈良の風物詩、ぜひ一度ご覧になられてはいかがでしょうか?

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