灯篭が彩る幽玄の美 春日大社 吊灯篭のライトアップ

東京国立博物館で開催中の春日大社 千年の至宝。毎年、東京国立博物館、京都国立博物館で開催される展覧会はその年のトレンドを占うもの。

今回春日大社が取り上げられたということは、今までになく訪れてみたい、知ってみたいという方が多いのではないかと思います。

春日大社に注目が集まる2017年。昨年末に60回目の正遷宮を迎え、メモリアルイヤーでもある本年は、春日大社にとっても特別な一年。

東京国立博物館での展覧も、「もっと春日大社のことを知ってもらいたい」そんな思いもあって実現したのかもしれません。

展覧では「平安の正倉院」とも称される平安時代の宝物、歴史の教科書で目にしたことがあるであろう「春日権現験記」、武具などを中心に展示が行われており、歴史、宝物の豊かさに迫る展示となっている印象を受けます。

この春日大社。社宝の素晴らしさはさることながら、訪れても国宝・重文級の建物を間近で見ることのできる神社でもあります。

そんななかでも、限られた日にしか見ることのできない灯篭のライトアップに注目して今回はご紹介をします。

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境内を彩る灯篭に注目

春日大社へ訪れると、他の社寺では見られない光景に気がつきます。

それは、たくさんの灯篭があること。

ちょうど、伏見稲荷大社にとっての鳥居のように、春日大社では数え切れないくらいの灯篭が並べられています。

その数、なんと3000基以上とも。そのほとんどは崇敬者によって寄進されたもの。古くは鎌倉時代のものなども残されており、灯篭を眺めていると春日大社への信仰の歴史、灯篭のデザインの移り変わりなどを眺めることができます。

宝物の多さから「平安の正倉院」と称されていますが、ここの灯篭の多さは灯篭というものの歴史を今に伝える証人ともいえる存在。

灯篭に火が灯されている期間の美しさはさることながら、日中に訪れてもバラエティ豊かな灯篭は訪れる際のみどころです。

映画の中を思わせる幽玄の世界

春日大社の灯篭は普段は灯されることはありませんが、万灯会やなら瑠璃絵など限られた日に点灯が行われます。

中門・御廊にところせましと並べられた灯篭はまるで写真の中にいてるかのような、現実とは思えない美しい景色。

御本殿の前にある写真の中門は御本殿の前に位置し、日常の祭祀等を行う重要な建物。

ライトアップされる際はこちらも美しく彩られ、吊灯篭の温かみのある光と朱塗りの中門が見事に調和しています。

あの戦国大名の灯篭も?!歩いて出会える宝物の数々

境内にはたくさんの灯篭が吊り下げられていますが、なかには誰もが知る有名な戦国大名が寄進したものも。

春日大社への信仰が地元の奈良だけにとどまらず、日本全体に伝播していたことが伺えます。

誰もが知る大名のものも。ちなみにこちらは宇喜多秀家が寄進したもの。

そしてこちらが徳川綱吉が寄進したもの。

破損などがありこれまで150年余りにわたり秘宝として眠っていましたが、今回の正遷宮に合わせて修理を実施。2015年に再び吊るされる運びとなりました。

このほかにも、大河ドラマ「天地人」のモデルともなった直江兼続が寄進したものなど、数々の戦国大名の灯篭が飾られています。

時代を越えて、そして多くの人々から信仰を集め続けてきた春日大社の歴史と社格を伺い知ることができる証左といえるでしょう。

ライトアップは要チェック!

春日大社の灯篭のライトアップ。

灯される日は限られていますが、定期的に灯篭のライトアップが行われています。

今回はなら瑠璃絵の期間中に撮影しましたが、このほかにも盆の時期や節分など、神社で行われる祭事とあわせてライトアップが行われます。

限られた日だけ楽しむことのできる美しい世界。ぜひ、一度実際に見て確かめてみてはいかがでしょうか?

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