奈良な人に聞いてみた Vol.2 Rewpe 小倉 宏史さん

近鉄・生駒駅から歩いて20分ほど。住宅街の中に立つ美容室が「Rewpe」。

堀江の有名サロン「MASHU」で店長を勤めていた敏腕の美容師が地元である生駒にお店を開き、地元だけでなく県外からもカットをする人が訪れる人気のお店です。

このお店でオーナー兼スタイリストを勤める小倉宏史さん。

飾らない、自然体な雰囲気で過ごすことのできる店内と同様、自然体で優しく接してくれる小倉さんのこれまでの活躍ぶり、そして仕事への想いについて聞いてみました。

美容師にとどまらず、自身が大切にしている想いを実現するためのあるビジョンも。優しい想い溢れる人柄が滲み出るインタビュー、ぜひ最後までご覧ください。

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有名サロンを経て、晴れて独立。生駒にお店を出すきっかけとは?

もともと、東大阪市、大阪市を中心に展開する有名ヘアサロンMASHUで店長を勤めていた小倉さん。自分で独立してお店を持ちたい。そのきっかけとなった、生駒との「縁」が感じられるエピソードについて伺ってみました。

ならまっぷ− こちらの店は出来てどれくらいになるんですか?

小倉さん(以下おぐさん)− 今年で4年ですね。

ならまっぷ− もともと別のところで働いていたそうですが、どういった理由でこの生駒にお店を出すことになったのでしょうか?

おぐさん− 地元が生駒という事、都会では味わえない空間、空気感で、街でしか感じられない時間軸で、一人一人のお客さまの髪の毛を丁寧に、綺麗に可愛くカッコよくしたいな〜と思っていて。

ならまっぷ– なるほど!確かに生駒って大阪とは違った独特の時間が流れていますよね。この良さに気がつくと病みつきになりますよね。
おぐさん− あと、前職場で担当させて頂いてきた多くのお客様には来てもらいにくい場所だけど、逆に今まで自分を支えてくれた後輩さん達がその方々を担当してもらえるチャンスにもなるから、あえて大阪を離れたこの生駒に戻って一からスタートしようと決めました。

ならまっぷ– 地元で一からはじめようという決心があったんですね。この他に何か決め手はあったんですか?

おぐさん– 子育てに関して環境がいいし、自然も多い。子ども達が安心して外で走り回れる場所がどこにでもあるのはいいですね。もともと、自分でお店を持つにも家族に寄り添える場所でやりたいと思っていたので。

あえて大阪を離れ、生駒で一からスタートをすることとなったおぐさん。

自然豊かで、ゆったりとした環境。こうして、生駒でRewpeというお店に新たな息吹を吹き込むこととなります。

「自然体」でいられる、心落ち着く店内に散りばめられたこだわりとは?

温かみのある白を基調とした内観に天井が高く、開放感が感じられる店内。まるで顔なじみのおうち、顔なじみのお店に来たかのように心安らぐ、ゆったりとした雰囲気。



このお店の内観に込められた、このお店への想い、そしてインテリアへのこだわりとは?

自然体でいられる内観のこだわりに迫ります。

ならまっぷ– (店内に置かれたインテリア雑誌を片手に)おぐさん、インテリアとかお好きなんですか?

おぐさん– めっちゃ好きやし、こだわるねー。

ならまっぷ– ちなみに、店内はどういった想いでこの内観にされたんですか?

おぐさん– パキパキに明るい白ではなく、くすみのある白を基調にして包まれる感じ、広さが感じられるような色味にしています。

ならまっぷ– 確かに、くすみのある白は温かみもありますし、他の色を引き立ててくれますよね。店内にはドライフラワーなども配置されていますが、これは何かインスピレーションを受けたものがあるんですか?

おぐさん– 前働いていたお店の一角に、自分が気に入っていた空間があって。そこの内観がこのお店みたいな感じで、独立する前から「こういう感じの店持ちたいな〜」と漠然と思っていたところはありました。

ならまっぷ– すごい落ち着く、素敵な空間ですよね。外観もお家みたいな感じで美容室、というよりか友達や知り合いの家に来たような心地よさが感じられますね。

「ただいま」思わず入った瞬間にそう言ってしまいそうになるほどのフレンドリーさが感じられる空間。ちょっと背伸びをして入る、都心部の華やかなサロンとは一線を画す自然体でいられる雰囲気。これがRewpeの魅力。背伸びをせず、自分らしいスタイルを求めたい。そんな方にはぴったりの提案をしてもらえる美容室です。

それぞれのライフスタイルに合わせて。お客さまに合った提案を

自然体でいられる雰囲気、そしてお客さまひとりひとりを大切にし、温かみのある接客。


長年美容師として活躍し、有名ヘアサロンでも店長を勤めたおぐさんの仕事への想いについて聞いてみました。

ならまっぷ– おぐさんがこのお仕事をする上で大切にされていることってどのようなことでしょうか?

おぐさん– 僕が大切にしているのは「ライフスタイルに合わせた提案を行う」ということです。お客さまひとりひとり、仕事や生活スタイルなど様々に異なる中で、セットする時間があったり、無かったりとそれぞれのシチュエーションに合わせてヘアスタイルを作ることができるよう、ライフスタイルをヒアリングするようにしています。

ならまっぷ– なるほど、確かにカットしている間にも、僕自身のライフスタイルなどを色々と考えながら仕事柄等も考えたスタイリングを提案してくれますもんね。そして、切ってみて感じたのはセットに時間がなくてもすぐ出来るし、切ってから長い期間経ってもセットがめちゃくちゃしやすいんですよね。今まですぐセットできなくなって悩んでいたんですが、これには驚きました。

おぐさん– 自分が髪を切りに行った時に、切ったその日、美容師さんだけがセットできるスタイルだったとすると意味がないと思っていて。自分自身でできるようにする「再現性」っていうのを僕は大切にしてますね。個性的であることは大切だと思うけど、それだけで満足してはいけないっていう風に思いますね。

個性的、奇抜な髪型がヘアカタログなどでは並ぶなか、「お客さま自身がセットをしやすいように」という点を重視するおぐさん。自分自身の力量を鋏に溢れんばかりに込めて表現する美容師が多いなか、セットをする人自身が再現をしやすいデザインを提供するスタイルは他の美容室にはないRewpe、そしておぐさんの美容師として矜持をを垣間見ました。

訪れる人と人の化学反応を起こしたい

話を聞いているなか、終始感じられたのはお客さまに対して自然体で、かつひとりひとりのライフスタイルにあった形を提案する。

ー「サステイナビリティ」「パーソナライズ」現代のプロダクトライフサイクルの設計思想とも共通する流行とは別次元で、長い期間に渡って飽きを感じさせない、持続的なデザインを提供するという姿勢でした。



地元・生駒の「街場の美容室」として、多くの人たちに愛されているRewpe、そしておぐさんの今後の展開について聞いてみました。そこには、Rewpeのコンセプトをある形で具現化しようとする壮大なビジョンがありました。

ならまっぷ– ちなみに、そもそもの話なんですがRewpeというお店はどのように名付けたんでしょうか?おぐさん– Relationのre、betweenのw、peopleのpeを取った造語で人と人との繋がりを大事にしたいという想いで名付けました。この仕事をしていろんな人と出会って、いろんなことを知ることができたので人との繋がりを大切にしながら、喜びを共有できるようなサロンにしたい。そういう願いが込められています。

ならまっぷ– なるほど、そういった想いが込められていたんですね。ちなみに、今後のRewpe、そしておぐさんご自身はどのように展開していくのでしょうか?

おぐさん– お客さまとお客さまとの化学反応が起こる場面を起こしたいと思っていて、生駒でカフェをやりたいと思ってます。ちょっとした待ち合わせ場所だったり、飲んだ後一服をするスポットだったり…

みんなに使ってもらえるような場所で、人と人がつながっていくような場所にしていきたいと思っています。

ならまっぷ– おもしろそうですね!!立ち飲みなんかにいくと、結構人と人がつながっていくシーンを見たりするんですけど、これが生駒で実現すれば新しくいろんな化学反応が起きそうですよね。

おぐさん– 例えばお店に立ってて、趣味が共通しているような人がいるような場面で「あの人同じような趣味の方ですよ」、「こんなことされてるんですよ」って形で繋がるシーン、お客さまとつながって自分自身が変化していくことを感じたいし、お客さま同士が繋がることで変化していくシーンを自分の目で見て見たいですね。

ならまっぷ– まさにRewpeのお店のコンセプトともぴったり合致しますね!

おぐさん– 実際に違うところでもこういった化学反応は起こっているし、事業として成り立てば地域の中での役割を果たすこともできるし。その「原点」となれるといいなと思っています。

カフェという全く別の形ではありながら、Rewpeと共通する思想を持つおぐさんのカフェ構想。終始一貫しているのは「人と人との繋がりを大切に」仕事に取り組む温かみのある想いは話をしている際に溢れんばかりに感じられた姿勢でした。

人と人との出会いを大切に。おぐさんの取り組みはこれからも続く

話を伺って、一貫して感じたのは自然体で居られるようなお店の雰囲気づくり、そしてそれぞれのライフスタイルに合わせて話を聞いた上で提案をするという相手目線での仕事ぶりでした。

「何より相手の喜ぶ顔が見たい」話を聞いている際に公私問わず大切にしていると語るおぐさん。自分のこだわりの押し売りではなく、相手にとって喜ぶものを自然と提供する温かさ。

そんなおぐさんの人柄に、多くのお客さんを集める理由をうかがい知ることができました。

美容室だけにとどまらず、カフェのオーナーとして自身が大切にしている「人と人との繋がり」を実現しようとする志。

様々な形で「人の喜ぶ顔を提供する」おぐさんの活躍ぶりから目が離せません!

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Rewpe

生駒市俵口町501−4

0743-74-8288


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