世の中には「隠れた名店」という謳い文句とともに語られるお店が数多くあります。
非常に便利かつパワーのある単語でもあるので、ちょっと離れたところにあるお店なんかだとついつい使いたくなってしまうのが文字を扱う人間の性でもあります。(安易な言葉に走ってしまうのは、実力がない証かもしれませんが…)
世の中のライター達によって生み出された膨大な数の「隠れた名店」の中でも、文字通り隠れた名店が生駒にはあります。
それが、こちらの鮮魚 政富さん。いやいや、普通に車停まってますやん。という話ですが、看板があるんですから立派なお店です。
今度はサイドから。こうすれば、若干お店のように見えるでしょうか。笑
これでもガレージ感は若干残っています。看板がなければ民家のガレージです。(というか、元々はそうなのですが…)
厚切りジェイソンが見れば「なんで家のガレージで魚を売るのか!Why Japanese people!!」と言うのか言わないのかわかりませんが、とにもかくにもここに魚屋さんがあるのはWhyな感じはあります。笑
今回はこの隠れた、謎深き名店を紹介したいと思います。
元々は別の場所で営業してました
こちらのお店、ずっとこの場所でガレージの一角で魚屋さんをやっていた…
というのではなく、元々は生駒駅近くの商店街(ぴっくり通り)で魚屋さんを営んでいました。
でしたが、店主さんも高齢となったこともあり、生駒駅前のお店を畳むことを決心。第二の場所として、自宅のガレージで魚屋さんを開くことにしたようです。
お店にはかつてのお店に掲げられていた額なども。ここがれっきとしたお店であることを物語っています。
ガレージの外からはここがお店かわかりませんが、中に入るときちんと販売されている商品の案内が。
真鰯を煮たいわしの煮物や、ほろほろのまぐろの角煮など様々な煮物を扱っています。
煮物に使う魚にも妥協しないのがこのお店。煮物にはカタクチイワシが使われることが多いですが、ここでは真鰯。ゆえに、苦味がなく、魚本来の旨味のある煮物になるのだそう。
このほかにも、焼き魚や刺身も。ガレージにありながら、街中の魚屋さんと同様の品揃えとなっています。
これを求めにこの発売日には欠かさず訪れるという方もおり、根強い人気を誇るお店の看板商品です。
ほろほろと非常に脂の乗った鯛に、甘みの効いた煮汁が絶妙にマッチ。
ごはんやお酒のお供に相性抜群の一品です。
あの名ホテルと同じクオリティの魚が手に入る?!
ここの魚屋、ガレージにあるからといって侮ってはいけません。
ぴっくり通りから住宅地の一角に移転したものの、もともとは4代続く魚屋さんだそう。長い歴史のうえで培った仕入れルート、確かな目利きでいい魚をその質と比べて非常にお手頃な価格で手に入れることができます。
仕入れルートは奈良ホテルや奈良ロイヤルホテルといった、奈良の名ホテルと同じところから仕入れているのだとか。
これだけ質の高いルートを持つお店は限られており、またこのルートで魚の質は変わるため非常に質の高いお魚が入ってきているのだとか。
住宅地の一角にありながら、移転後も多くのグルマン達の舌を納得させる確かな品を揃えているようです。
事前に連絡しておくのがオススメ
政富さんですが、お店の前にお魚が並ぶ形ではなく、基本的には事前に予約をしたうえで揃えてもらえる。という形となっています。
ふらっと訪れて買うこともできますが、販売されている商品は限られています。
ご家庭で手巻き寿司をする場合に利用する場合や、パーティでお魚を揃える場合などは事前に連絡をして買うのがオススメ。
特に、刺身などはほとんど在庫がないようなので予約しておいた方が良さそうです。
文字通り隠れた名店で、美味しい魚を手に入れてみてはいかがでしょうか?
鮮魚 政富
0743748620
生駒市中菜畑1-7-7
※前日までに事前の予約がおすすめです