気がつけば7回も続いていたこの奈良酒飲みある記。
8回目の今回は初めて紹介する酒蔵の日本酒をご紹介したいと思います。
今回ご紹介するのは、こちら
奈良県御所市に蔵のある千代酒造の「篠峯」。
どうも東京で力のある酒屋さん(田舎者の我々にはその酒屋がどれだけ影響力を持っているかわかりませんが)が取り扱っているということもあり、関東では割と人気の日本酒となっているようです。
今回紹介するのはこの篠峯の中から「田圃ラベルシリーズ」としてラインナップされているうちのAzureという銘柄。
ちなみに、Azureとはフランス語で紺碧という意味だそう。というわけで、このラベルも青色が用いられているわけですね。
今回は従来の篠峯と様々な点から違いが見られるこのAzureを紹介していきます。
海外進出も見据えたスタイリッシュなラベル
篠峯を目にしたことがある方なら真っ先に気がついたことが恐らく従来の篠峯とラベルが異なることでしょう。
篠峯、といえば力強く、清らかな水の流れのようにさらさらとした書体のラベルが一般的。
従来の篠峯とは異なるコンセプトで作られたのがこの田圃ラベルシリーズ。
というわけで、まずラベルから大きく異なるのがこのAzureの特徴です。
これまで篠峯というと国内での消費がメインでしたが、この田圃ラベルシリーズに関しては海外への進出も見越して設計されているのだとか。
そういった背景もあり、まるでワインのボトルのようなデザインが生まれたのだそうです。
お米は全て県内産!産地からこだわったお酒
この田圃ラベルシリーズの特徴は、お米は全て県内産の契約栽培のお米を使用しているという点です。
Azureについては奈良県産、契約栽培の山田錦を使用。
地元で作られたものを用いてお酒を作る。地産地消の精神が生きているお酒です。
この山田錦を55%まで磨き、酵母には香りが特徴的な9号酵母を使用。
すっきりとした飲み口を生み出す山田錦に香りが特徴的な酵母を用いることで、口に入れた瞬間には山田錦ならではのキレの良さ、そして次第に香りがふわっと広がる味わいとなっています。
ハイスペックな造りが生み出す濃醇な味わい
篠峯というと、一般的には後味にキリッとした酸味があり、軽やかな飲み口が特徴。
日本酒単体で楽しむものというよりかは食中酒として相性のいいお酒という印象です。
一方でこのAzureに関しては山田錦を55%まで磨いている一方で、お米の持つ旨味やジューシーさも備えたお酒。
お酒だけで飲んでもジューシーかつ芳醇な香りを楽しむことができるお酒となっています。
日本酒というよりかはお米でできたフルボディの白ワインのような味わい。
お酒だけでも楽しめますし、料理との相性も◎。
タパスとともに、パーティなどでのお酒として出しても喜ばれることでしょう。
繊細かつふくよかなお酒、ぜひ一度お試しください。
濃さ ★
キレ ★★★★★
旨味 ★★★
酸味 ★★★★
飲みやすさ ★★★★