重要無形文化財にも登録されている「火祭り」が開催されることでも知られる生駒市きっての古社・往馬(いこま)大社。延喜式にも式内社として記された由緒溢れるこのお社で、4月16日に奈良では珍しい手づくり市「こま市」が開催されます。
今回のテーマは、「暮らしに彩りを」。今回は奈良市内でおうちの物語を大切にする『平岡工務店』さんを招き、新築をはじめとしたリフォームやオーダーメイド家具相談。約60店の物販、フード、ワークショップなどが開催されます。
ならまっぷではこの手作り市を、実際に運営を手がける「めがねとおだんご」さんの取材を基にご紹介!
その思いに迫るとともに、「こま市」の魅力に迫ります!
想いを、かたちに- 6年にも及ぶ説得の末、開催!
こま市はもともと各地の手作り市を巡っていた丸山さん(おだんご)が発起人。京都、大阪、神戸…各地を巡っているなかであることに気がつきます
「奈良には京都などで行われているような手作り市がない」
店舗などで細々と行われているワークショップはあったものの、社寺の境内を活用したものがない。
奈良でも手作り市のようなものを作りたい。そう思い、実現に向けて動き出したのがきっかけだったそうです。
手作り市を奈良でやるなら大好きな往馬大社で、と思い神社側に相談してみたところ、そこは伝統と格式に満ちた神社。
当初は難色を示され、なぜここでやるのかと簡単には首を縦には振ってくれなかったのだそうです。
それでもなんとしても実現したい。苦節6年にもおよぶ説得の末、ようやく往馬大社の境内で実現にこぎつけることができた、熱い想いがたくさん詰まった手作り市です。
2015年に第一回の「こま市」が開催され、今回が第三回となるこの手作り市。
これまでのべ112店舗が出店しており、歴史、回数こそ少ないものの、他の手作り市に負けるとも劣らない規模と人気を誇る、奈良屈指の手作り市です。
「こま市」実現の陰には、めがねとおだんごのおだんごこと丸山さんの並々ならぬ熱意があったのです。
あえて「出店募集はかけない」厳選された出店者の数々
こま市の特徴は、ほかの手作り市でよく見られる出店募集を公式に行っていないこと。
こま市のメンバーが実際に訪れ、「出店していただきたい」と思ったお店にだけ出店交渉を行うスタイル。
そのため、店舗についてはこま市のコンセプト、想いとマッチした店舗だけが出店するようになっています。
ちなみに、このスタイルは丸山さんが手作り市を実現させるのにあたって参考にしたという大阪府 道明寺八幡宮の手作り市の運営を参考にしたのだとか。
各地で行われている手作り市の場合、出店料を支払えば参加できるものなどもあるそうですが、こま市に関しては先ほども書いた通り「出店募集をかけない」というスタイル。
厳選されたお店だけが出店できるようになっており、訪れる方にとって運営している人のこだわりが感じられるような手作り市となっています。
場所は確保したが…またしても待ち受ける困難の末に実現!
こうして、様々な苦労の末にようやく実現に向けてまずは場所を押さえることができた「こま市」。
開催に向けて続いての壁は出店交渉。「出店していただきたい」日頃訪れていて気に入ったお店に交渉を行うも、いざ話を持ちかけてみると「お客さん」として訪れていた時とは異なり、シビアに、時に辛辣な言葉も浴びて断られることも…。
それでも粘り強く交渉を行い、最終的には40店以上に出店していただけることになったのだとか。
当初は500人程度の来場を見込んでいたそうですが、ところがどっこい。
当日にはたくさんの人、人、人が。なんと想定をはるかに上回る3,000人もの来場があったのだとか。
500人程度を見込んでいたため、午前中のうちに販売していたものが売り切れてしまったというお店も出るほどの大盛況になったのだそうです。
想定していた人数が訪れるのか…。様々な不安に駆られながらも、無事に大盛況の裡にとり行うことができた「こま市」。
今では、店舗側から出店したい!というオファーを受けるほどの手作り市として定着したのです。
アクセサリー、陶器からコーヒー、紅茶専門店など人気店が数多く出店!
今回のこま市では、冒頭にも書いた「暮らしに彩りを」をテーマに、おうちの物語を大切にする『平岡工務店』さんのほか、奈良県内の店舗を中心に約60店舗が出店予定!
当日は境内いっぱいにお店が立ち並び、多くの来場者で賑わいます。
今回のこま市では、「暮らしに彩りを」というテーマということもあり、手作りの棕櫚ほうきやちりとりうおくに商店さんも初出店!こま市のおふたりが京都でのイベントで出店しているのを見て一目惚れし、神戸まで直々に出店の交渉を行った末に今回出ていただけることになったのだとか。
生駒の人、そしてこま市にきていただける全ての人に知っていただきたいという想いを持って贈る、今回のこま市注目のお店です。
このほか、生駒で注文服の製造販売を手がけるCISNE(シスネ)さんや、近鉄電車をモチーフとしたたこ焼きの移動販売トレーラーで販売を行うまるまるさんなども出店。
以前、ならまっぷの記事内でも紹介したikomania Tシャツも販売される予定です。
個性豊かな店舗ラインナップのなか、活気溢れる境内の中でこだわりの詰まったアイテムを探すことができます。
出店店舗と内容はこちら
【飲食店】
店舗名 | 出店内容 |
Pain de Porte | パン、焼菓子 |
ごはんやハレ | お弁当、丼もの |
さくらバーガー | ハンバーガー |
cafe+zakka+gallery tuBU | キッシュ、スコーン、ロシアンケーキ、ピロシキ、クッキー、自家製ジンジャーエール |
ベーグルショップ Le bage | ベーグル、スコーン、ベーグルラスク |
Chifoll | シフォンケーキ、シフォンラスク、スコーン |
nakayama coffee | ホットコーヒー、アイスコーヒー、コーヒー豆 |
お茶と旅する紅茶店 百色水(もいろみ) | テイクアウトティー、紅茶販売、焼き菓子 |
寺川とうふ店 |
豆腐、ドーナツ、うどん、日本酒 |
細川さん家のお野菜 |
野菜(レタス、玉ねぎ) |
まるまる |
たこ焼き |
大和野菜イタリアン ナチュラ |
カレーパスタ、リゾットオニギリ、ライスコロッケ、フライドポテト、ワイン |
K-coffee |
コーヒー |
morico labo. |
焼き菓子、ドリンク、カヌレ |
ちいさな石窯パン工房えん |
パン |
hygge |
マフィン、ミネストローネ |
crepe du soleil |
クレープ、レモネード |
茶帽子 |
創作いなり寿司、スープ、ソフトドリンク |
ハルノフジ |
お弁当、パン、ドリンク、焼き菓子 |
ルシェルシュ |
スィーツ |
shizucafe |
ドレッシング、自家製ジンジャーエール |
KOMANIA/LUCIANO’B |
ikomaniaTシャツの販売、サングリア、ビール、洋風おつまみ |
【暮らし、雑貨、小物等】
店舗名 | 出店内容 |
平岡工務店 |
インテリアブース 、新築・リノベーション相談会 |
うおくに商店 |
棕櫚ほうき、たわし、山椒加工品、乾物 |
コケットリーマート |
アンティーク家具、インテリアブース(展示販売のみ) |
olive eye |
プラントハンガー、アクセサリー、雑貨 |
Dead Bookstal |
本、レコード、古物 |
idea of a joke |
ドライフラワー、ドライフラワー作品 |
まま・めぞん |
オリジナル手ぬぐい、個人作家のセレクトショップ |
ゆらめきファクトリー |
ハンドメイドのキャンドル |
工房ひらたま |
陶器、陶小物 |
HANA(佳フラワーガーデン) |
鉢(観葉植物、花)、生花 |
アジアン・マーブル |
アジアのかごや雑貨 |
社会福祉法人いこま福祉会 かざぐるま |
さをり織り雑貨、紙すき商品、ビーズアクセサリー、竹炭、クッキー、パウンドケーキ |
votre page |
アクセサリー |
日の出製作所 |
コマなどの木製品、コマ塗りWS |
あめりか屋マーブル雑貨店 | ハンドメイド雑貨 |
favori |
粘土細工、手芸品、ビーズ作品、手作り石けん |
naniiro-daccoナニイロダッコ |
だっこひも、スタイ、ベビーベスト、スカート、ヘアーアクセサリー |
joli |
アクセサリー、バッグ、雑貨 |
コンカニペ カイトミエ |
陰陽学流手相 |
HAPPY AND LUCKY 7 |
アクセサリー |
NPO法人活動センター いっぽ |
ポリフ、雑貨、キャラメルポップコーン、レモンケーキ、キャラメルバナナケーキ、スノーボールクッキー |
Do☆Go |
フェイスペイント |
ヒメノルミ/vintage furniture SAWADA |
アンティークキモノ、雑貨、ビンテージ家具 |
あそび研究所 |
WS 万華鏡、風車作り |
ee.hiyori |
布こもの |
森ある暮らしの研究所 |
ワークショップ、お箸作り |
CISNE | キッチン小物、ベビー&キッズ服と小物、洋服 |
PATTA |
帽子、ガラスアクセサリー、無農薬のお茶、フンドシ、エプロン |
おうちzakka&ラッピング Peticadeux-tonton |
ヨーロッパのヴィンテージ雑貨、紙・布小物、作家さんのアクセサリー |
音沙汰∞otozata∞ひょうたん工房 |
自家栽培のひょうたん作品、ワークショップ(ひょうたんマラカス、ランプ作り) |
Petit Maple Leaf |
羊毛フェルト作品 |
わくわく変身フォト |
わくわく変身フォト体験ブース |
生駒の魅力をぎっしり表現!限定の手ぬぐいも!
こま市当日は、多くのお店が出店するだけでなくこま市のメンバーと生駒にゆかりのあるデザイナー・正月どらいばー 天野智美さんが想いを込めて作った手ぬぐいも並びます。
正月どらいばー・天野智美さんは生駒に在住の経験があり、2010年以降宮城県で活動するデザイナー。
今回、かつて住んでいた町・生駒を描いた手ぬぐいをデザインしました。
手ぬぐいには生駒のランドマーク・生駒山上遊園地の飛行塔や茶せん、日本初のケーブルカー・生駒ケーブルの車両などが描かれていて地元の人には「あっ、わかるわかる!」と思わず頷くようなものが描かれています。
こちらは各色50個限定の発売。価格は2,000円でこま市受付にて手に入れることができます。
なお、当日の開催時間は10時から16時まで。人気の店舗に関しては、早々に販売している商品が売り切れることも。これは欲しい!というものがある方は午前中に訪れるのが良いかもしれません。
なお、会場周辺には車を止めるスペースがほとんどありません。訪れる際は、公共交通機関のご利用がオススメです。(近鉄電車の最寄り駅は生駒線・一分駅、生駒駅からバスも出ています)
作り手の思いあふれる手作り市「こま市」。春のうららかな陽気のなか、訪れてみてはいかがでしょうか?
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こま市
2017年4月16日(日) 10時〜16時
往馬大社(奈良県生駒市壱分町1527-1)
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