2017年4月16日。これ以上ない清々しい晴天の中、往馬大社で開催されたこま市。
2015年に第一回が開催され、今回で3回目を迎えたこの手作り市。
こま市がどんなものなのかは、以前に紹介したこちらの記事をご覧ください。
↓↓↓過去の記事はこちら↓↓↓
ならまっぷのでも紹介したイベントですが、ならまっぷ編集部も行ってきました。
というか、当日の撮影のお手伝いをさせていただきました。笑
か、カメラマン???!!!
広報用の写真を撮ったことくらいはありますが、これはこれはまさかまさかのご依頼。
とはいえ、何事もチャレンジ!と前向きに捉えてガクガクに震える心を抑え、今回引き受けさせていただきました。
(もし手ブレしているものがあれば、それは緊張のせいです、たぶん。笑)
これまでは曇天の中の開催であったり、雨がちらついたりとコンディションに恵まれないことが多かったそうですが、こま市史上最高のコンディションの中の開催となりました。
子連れでも楽しめるゆったりとした手作り市
なんといってもこま市の素晴らしさは、たくさんの人が訪れているものの全体的にゆったりとした配置となっており、子連れでも安心して楽しめるという点。
当日もたくさんの子連れの方が訪れ、神社の境内という広々とした空間でいろんなお店を巡っておられるのが印象的でした。
木々に覆われた高座の下では、たくさんの方が腰を掛けて休んだり、お話をしたりしながら思い思いの過ごし方をされていました。
京都などで行われている手作り市だと、たくさんのお店が出ている分、お店の密度も人口の密度も多く目当てのものを買うので精一杯。なんてことも多いですがこま市に関しては程よい密度で巡ることができるので子連れでも安心して回れる手作り市です。
各地からこだわりのお店、約50店舗が出店!
当日は北座の脇に植えられた桜もまだ残り、風が吹くとひらひらと舞う雅が感じられる中でのこま市に。
店舗を間借りして本を並べる「MAGARI Books」さん、アンティークキモノを扱う「ヒメノルミ」さんなどが出店。
往馬大社で開かれたこま市にちなみ、生駒にちなんだ本も。
参加された方は知らなかった生駒が紹介されている!と思ったか思わなかったかたくさんの方が手にとって興味深そうに読んでおられました。
また、大和郡山市の柳町商店街のランドマーク・電話ボックス型の金魚の水槽が目印のK COFFEEさんのブースには、金魚の水槽とともにもう一つのお店の目印、自転車を店頭に並べての出店となりました。
コーヒーだけでは物足りない!お酒を昼から飲みたい。そんな左党(私だけではないはず)の欲を満たしてくれる日本酒が飲めるコーナーも。
大の日本酒党というてらかわ豆腐店さんでは地元生駒のお酒・往馬やならまっぷ編集部一押しのお酒・風の森などこちらもこだわり抜かれたお酒が並びました。
こま市当日、印象的だったのは会場のあちこちから「この雰囲気楽しいわ〜」とお店の人からも訪れているお客さんからも同じような声が上がっていたこと。
普段はなかなかお話することのできないお店の方とお客さんとの会話を楽しめる、数少ない双方向でのコミュニケーションが取れる機会となっていました。
この双方向で楽しめる程よい距離感、そしてゆったりとした雰囲気が老若男女楽しめるこま市の魅力といえるでしょう。
生駒からこの春東京に移転 Le bageさんも出店!
こま市の出店店舗は基本的にこま市のお店が惚れ込んだお店が出店するということもあり、奈良県内のお店、もしくは関西圏内のお店が大半を閉めていますが、東京に移転するため、惜しまれつつも菜畑のお店を閉めたばかりのLe bageさんもこま市に参加。
これまでいろいろとお世話になったというこま市のメンバーの方たちの感謝の気持ち、そして東京でより活躍していただきたいという思いを込めて高座に店舗が設けられることとなりました。
生駒ではもう買う機会がなかなかないであろうLe bageさんのベーグルを求めてたくさんの方が列をなして並んでいました。
なかには、このベーグルを求めてこま市に訪れたという方や、移転を惜しむ声も。地元の方に愛され、惜しまれつつも移転されることが伺えました。
メニューもこれまでと同様、プレーンやブルーベリーのほか季節の食材を使ったベーグルも並び、全種類のベーグルを買っているのではないか、それくらいいくつもの種類を手に取られる方も見られました。
まだ移転先はリリースされていませんが、東京でのさらなる活躍が望まれるところです。
生駒市長もステージに登壇!その他にも多彩なステージも展開!
こま市は各店舗の出店だけてなく、管弦楽座でのステージも設けられ、買い物を楽しむほかにもイベントが設けられているのが特徴。
ハープの演奏が行われたほか、小紫雅史・生駒市長も管弦楽座に娘さんとともに登壇。
娘さんは登壇するのが恥ずかしかったのか、終始顔を隠しておられました。
はじめてのこま市の日が市長選挙と重なってしまい、選挙カーから眺めていたというお話などをユーモア溢れる話ぶりで軽妙に参加されている方に挨拶をしておられました。
昼過ぎからはベリーダンスのパフォーマンスも。管弦楽座の周りを埋めつくさんばかりのたくさんの方がパフォーマンスを観覧し、会場は大賑わい。
お店が並ぶだけでなく、趣向を凝らしたイベントも楽しめる手づくり市となっています。
ほどよい余白。これから生駒の春の風物詩に?!
たくさんの人が訪れたこま市。とにかく印象に残ったのは、出店者、来場者ともに楽しんでおられる姿。
「こま市やから出店した」
そんな思いも持って出られた出店者さんもいるくらい、まだはじめてのこま市から3年の歴史ですが、広く認知されている手づくり市に負けるとも劣らない愛着を得ています。
お店の人と参加者が話をできるくらいのこじんまりとした密度は、出店者数を限っているこま市を運営する「めがねとおだんご」さんたちの想いがあってこそ実現したもの。
あえて余白を残すことで、すべての人に充実感を与えているように感じました。
同時に、まだ3年ということでこれから春の生駒の風物詩になりうる成長の余白も。今後、積み重ねることでより素晴らしい手づくり市となることでしょう。